ヨーグルトメーカーで食中毒にならないのか?

アイキャッチ_甘酒_本体にセットする_ヨーグルトメーカー_2022-03-18

食中毒って聞くとなんだか身構えてしまいますよね。
食中毒になると嘔吐や腹痛、下痢などの症状が出て辛くしんどい思いをします。

市販品と違い自宅で作るヨーグルトは工場などの無菌室のようなところでは作られていないので食中毒を起こさないかちょっと心配ですよね。

もし自分が食中毒になってしまったら…、食べた家族がお腹痛いと言い出したら…。

考えれば考えるほど作るのが不安になってきます。

でも、食中毒を防ぐ方法を知っておけば辛くしんどい思いをしなくて済むのです。

そこで、なんで食中毒が起こるのか、おこさないための注意点を調べてみました。

結論としては消毒が不十分だったり、きちんと保存ができていなかったり、賞味期限の切れて腐敗したヨーグルトを食べたときに食中毒が起きてしまいます。

じゃあどうすればいいの? 答えは簡単です。

食中毒の三原則「清潔・迅速・加熱または冷却」に則って対処することです。

簡単に説明すると

  • 清潔は消毒をしっかりと行い菌を付着させないこと。
  • 迅速は速やかに調理し、速やかに食べるということで、菌を増やさないこと。
  • 加熱または冷却は、熱湯消毒でで殺菌したり速やかに冷蔵庫で保管することで菌の増殖を防ぐこと。

となります。

食中毒を防いで安心安全のヨーグルトライフを送るために、さらに詳しくまとめてみました。

自家製ヨーグルトで食中毒が起きる理由

一般的にヨーグルトを発酵させるための温度はだいたい40℃です。
これは雑菌が繁殖しやすい温度でもあります。
また、牛乳による水分から湿度も上がり、菌の好みやすい環境が作られます。
そして、ヨーグルトの乳酸菌ではなく雑菌が繁殖してしまった場合に起こるのが食中毒。
食中毒になると、嘔吐、下痢、腹痛などなど辛い症状に苛まれます。

自家製ヨーグルトで食中毒が起きる理由は主に3つです。
それぞれを詳しく説明していきましょう。

消毒が不十分

おもな原因と言っても良いのがこれです。
消毒は不十分で容器の中で発酵と同時に雑菌も繁殖してしまったというパターンです。
雑菌の付いた手で作ったり、食品の触れる容器の内側を触る、容器や器具の消毒をしないで作る、といったところでしょうか。
あらかじめ容器や器具、手指を洗いきちんと消毒しておきましょう。
消毒の方法は「衛生面について」の記事に書いてあるので参考にしてみてください。

保存方法が間違っている

せっかくうまく作れても保存方法が間違っていると腐敗が進んだり雑菌が入ってしまいます。
作ったらすぐに冷蔵庫に入れて保存します。
またキチンと密封しないとそこから雑菌が入るので、密封容器を使ったり牛乳パックごと作られる場合はクリップなどでしっかりと封ができる物を用意しましょう。

賞味期限切れのヨーグルトを食べちゃった

これはヨーグルトに限らずですが、賞味期限などを切れてしまった食品(特に消費期限切れ)を食べると食中毒を起こしやすくなります。
1日くらいならまぁ大丈夫かもしれませんが、明らかに日にちが経って変色してたり異臭がするものは腐敗しています。
当然雑菌も繁殖しているでしょうし、場合によってはかびていることも。
そういったものを口にすると当然食中毒になってしまいますね。
具体的な賞味期限の日数や賞味期限切れの目安となる状態については「ヨーグルトメーカーの賞味期限はいつまで?」の記事にまとめてあるので参考にしてみてください。

食中毒を起こさないための注意点や気を付けること

一般的に食中毒の三原則と言われるものがあり、「清潔・迅速・加熱または冷却」とされています。
これは自家製ヨーグルトにも当てはまるものです。 詳しく見ていきましょう。

清潔

これは細菌による汚染を防ぐことです。
つまりは菌を付着させないことでもあります。
調理前、調理中の手洗いや手指消毒をしっかりと行うようにしましょう。
さらに、使う器具(保存容器やかき混ぜる棒、スプーンなど)は洗剤を使用してよく洗い、熱湯や食器用アルコールスプレーを使って殺菌消毒を行うことが大切です。

迅速

これは速やかに調理し、速やかに食べるということで、菌を増やさないことにつながります。
牛乳や種菌に使うヨーグルトは調理する直前まで冷蔵庫で保管することが望ましいです。
そして出来上がったヨーグルトは早いうちに食べきるようにしましょう。
手作りのものは市販品よりも特に日持ちがしません。

加熱または冷却

これは細菌を死滅させる、または冷却して菌の増殖を防ぐということです。
ヨーグルトの場合、菌が死滅するほど過熱してしまうと乳酸菌も死んでしまい発酵しなくなります。
なので加熱殺菌が難しい分、事前の消毒殺菌と冷却が大切になってきます。
作り終えたヨーグルトは速やかに冷蔵庫に保管します。
細菌の多くは冷蔵庫の温度では繁殖しないとされています。
しかし、冷蔵庫の利用が多くドアを開閉する頻度が高い場合や冷蔵庫内にものが多く詰め込まれていた場合、庫内の温度は高くなりやすいので注意が必要です。
また、冷蔵庫内が淀れていたり不衛生な場合もそこから菌が入りやすくなります。
庫内の清掃や消毒を心掛け、いつも一定の温度に保たれているかどうか注意して衛生的に保存しましょう。